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空き家を放置したままにすると固定資産税が6倍に⁉
カテゴリ:お役立ちコラム  / 投稿日付:2024/01/31 14:47


空き家を放置したままにすると固定資産税が6倍に⁉

空き家所有者は要注意なその理由とは?
サムネイル

 
みなさん、こんにちは!
沖縄県那覇市の不動産会社、
センチュリー21リリーズホームです!


今年、2023年6月に空き家対策特別措置法の一部を改正する法律案が可決されました。

ニュースなどでも取り上げられているのでご存じの方も多いかもしれません。

 

空き家を持っている方にとっては「自分の持っている家は対象になるのか?」「どういった流れで固定資産税が上がるのか?」と不安になることも多いですよね。

 

そこで今回は、法改正で変更になった点を中心に「空家等対策の推進に関する特別措置法」を解説します。

 

空き家の固定資産税が6倍になる条件やタイミング、固定資産税を上げないための対策もお伝えしますので、空き家について不安になっている方はぜひ参考にしてくださいね。
空き家




空き家の固定資産税が6倍になるのはいつから?改正で変更されたこととは?

2023年3月に「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案」が提出され、6月の参議院本会議で可決、2023年6月14日に公布されました。

 

今回の改正で、特例措置が解除され、固定資産税が上がる空き家が増えます。

ではその内容はどのようなものなのでしょうか。

 

詳しく説明していきましょう。



空き家にもかかる固定資産税と特例措置とは?

不動産には毎年、固定資産税と地域によっては都市計画税が課されます。

固定資産税の税率は評価額の1.4%、都市計画税は自治体で決められた数値(上限は0.3%)です。

 

しかし、住宅用として利用されている土地、つまり住宅が建っている土地に対しては、固定資産税・都市計画税の減額措置があります。減額措置の内容を表にまとめると、以下のようになります。(都市計画税の税率を0.3%とした場合)

 表




これは、空き家であったとしても解体せずにそのまま残して住宅用地とすれば、固定資産税が減額される、ということを意味しています。



空き家で固定資産税が6倍になる条件とは?

前述の特例措置があることで、相続などをきっかけに受け取った家を、そのまま空き家として放置する事例が増加しました。

 

その中には管理が行き届かず、倒壊の恐れがあったり、衛生的に問題があったりするようなリスクの高い空き家もあります。

 

その現状を受けて、政府は増え続ける空き家の問題を解消するために、2015年「空き家対策特別措置法」を施行しました。

 

この制度によって指定された「特定空き家」は、減額の特例措置が適用されないため、固定資産税が最大6倍になってしまうのです。

「特定空き家」とは、以下のような家の事です。

  • ①倒壊や著しく保安上危険となるおそれのある状態
  • ②著しく衛生上有害となるおそれのある状態
  • ③適切な管理が行われていないことにより著しく景観を損なっている状態
  • ④周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

 


つまり「特定空き家」は、非常に危険な状態にある住宅が指定の対象となります。

法改正で固定資産税が6倍になる空き家が増加!変更点はどこ?

2022年の段階で「特定空き家」に指定されているのは2万件。

一方で、市町村が把握している、管理が行き届いていないと考えられる空き家は、約50万件にものぼります。

 

この現状を受けて、2023年3月に「空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律案」が提出され、6月の参議院本会議で可決に至りました。

 

今回の法改正では、固定資産税の減額措置が適用されなくなる「空き家」の対象範囲が広がり、新たな区分として、放置すれば特定空き家になるおそれがある空き家「管理不全空き家」も設定されました。

 

2023年6月現在、管理不全空き家は、窓が割れていたり雑草が生い茂ったりしていて、そのまま放置すると特定空き家になるおそれがある家が想定されています。

 

管理不全空き家は、行政から指導を受けたら、改善することが求められ、改善されない場合は固定資産税の減額措置の対象外となります。

 

つまり、固定資産税が6倍になる対象の空き家が増えるということです。

 

まとめ


空家特措法が制定されて以来、特定空家に対する市区町村による助言・指導・勧告・命令
行政代執行・略式代執行の措置件数は年々おおむね増加傾向にあり、今後もこの傾向は続くものと思われます。
また、法改正により「管理不全空家」が創設され、固定資産税の特例が解除されるなど、金銭的な負担増の可能性も高まっています。

心当たりのある方は早めに信頼できる業者や市区町村などに相談してみることをお勧めします。

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